小児医療連載コラム “いざというときにあせらない”こどもの病気とケア

第13回 「公園で転んで出来た擦り傷は消毒する?おうちで出来る傷のケア、怪我の対処方法」

ご存じの方も多いですが、僕はもともと小児外科医なので、やまだこどもクリニックは「小児科・小児外科」を標榜しています。
小児外科医とはこども専門の外科医であり、こどもの怪我の治療は得意です。
さて、お子さんが怪我をしたら、何をしたらよいでしょうか?
転んですりむいたなど、傷口が汚れているようであれば、まずしっかりと洗いましょう。
クリニックではガーゼでごしごしと出血させるぐらいにこすって洗いますが、自宅ではシャワーを使って流水でしっかりと洗ってください。
しっかりと洗うことができれば消毒の必要はありません。
傷口を洗えば感染を防ぐことができるし、消毒をすると傷口の上皮細胞にダメージを与え、傷の治りを悪くしてしまうからです。
洗った後、少し出血しているようであればガーゼなどで押さえて止血し、被覆材(絆創膏など)を貼ってください。
はさみなどで切って出血してしまった場合、まず傷口をしっかりとガーゼなどで圧迫し、止血します。
20分間圧迫しても血が止まらなかったり、血が止まっても傷口がぱっくりと開いているようであれば、クリニックを受診してください。必要に応じて縫合します。
縫合しなければならない傷というのは、出血が止まらない場合と、そのままにしておくと感染のリスクが高い場合です。
頭部を強打して出血した場合、その傷を開いてみると頭蓋骨が見えている場合があります。
骨膜は感染を起こしやすいので、骨が見えている傷は縫合した方がよいです。
他院では縫合後も消毒に通うように指示される場合があるようですが、前述のように消毒は創部に悪影響を与えますので、当院では縫合後に消毒はしません。
縫合翌日から入浴しても大丈夫です。
傷口がぱっくりと開いている場合、そのままでも肉芽が盛り上がって傷は治りますが、かなり太い傷になってしまうために縫合することをお勧めしています。
こどもの怪我でお困りのことがあれば、何でもご相談ください。
(骨が折れている可能性がある場合は、整形外科を受診してくださいね。)
医療法人社団育心会
やまだこどもクリニック
院長 山田慎一
https://www.yamadakodomo-clinic.com/
※2020年6月26日掲載
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。